【朝日小学生新聞記事】文章には二つのタイプがある
みなさん、こんにちは!
個別指導Witです。
本日も朝日小学生新聞の記事を紹介していこうと思います。
※当塾は朝日小学生新聞と契約し、記事紹介の承認を得ています。
日本語の文章は大きく二つのタイプに分かれます。
一つは説明文。「誰が読んでも解釈(読解・理解)が一意に(一つに)定まるように書かれている文章」です。
説明文では、「書かれていることが伝えたいこと」です。新聞の記事がそうですね。どこで何が起きたのか、背景は何か。読者が混乱しないよう、記者は「熱の読み取られ方はしないか。主語は明確か」といった点に注意しながら書きます。デスクと呼ばれる上司や、誤りがないかどうかを調べる校閲など複数の目でチェックしたあとに掲載されます。
マニュアルや契約書も説明文です。読み手によって解釈が異なると、事故やもめごとに結びつきかねません。一意に解釈できることがとても大切です。大学の先生が書く論文、国が定める法律、裁判官による判決・・・どれも説明文です。こうしてみると、世の中に出回る文章のうち、説明文の占める割合がとても高いことに気が付きます。
学校ではどうでしょうか。「学校だより」などのお知らせの多くは説明文です。教科書に目を移してみると、理科も社会科も算数も説明文であることに気が付くのではないでしょうか。国語をのぞくと、教科書の文章のほとんどが説明文なのです。
もう一つの文章は、解釈に幅があることこそがよいというタイプです。たとえば「閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声」という松尾芭蕉の区にどのような風景を想像するか、何を感じるかは、読者にゆだねられます。また、書かれた分と作者の伝えたいことが必ずしも一致しているとは限りません。だからこそ、物語や文学では書かれていないこと(行間)を読み解くことが重視されるのですね。
コンピューターとインターネットが普及したことでメールや報告書などの説明文をパソコンで書く仕事が増えました。ところが、新入社員の中には説明文を書くのに苦労するという人がたくさんいます。学校でのトレーニングが足りないのかもしれません。
作文では「~と思う」「しっかりと頑張ろう」「これからも考えていきたい」といった文章を書きがちですが、説明文では原則として使ってはいけません。マニュアルや法律に「~と思う」とあったら、大混乱におちいりますからね。また、「~が多い(少ない)/~が増えた(減った)」と書く場合、「どれだけ多い(少ない)/増えた(減った)」か根拠を挙げるようにします。
夏休みの宿題の自由研究など調べ学習を通じ、説明文の読み書きを練習してみましょう。みなさんがまとめた文章を読み手の立場から客観的に読み直し、「解釈が一意に決まるか」「伝えたいことを分かりやすく書けたか」をチェックしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます🐰
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