Contents
(1)個別指導塾の3つのタイプ
【主な指導方法】
先生は、生徒が問題を解いている間、生徒の目線や手の動きなどを観察し、生徒の「つまずき」に気づくようにします。小学生の分野までさかのぼって指導することもあります。
【1対1のポイント】
どこでつまずいているか?
いま何をやらせればよいか?
を先生が把握しやすい指導形態。
【主な指導方法】
片方の生徒が問題を解いている間は、もう片方の生徒の質問対応や問題の解説などを行います。
両方とも問題を解いている間に、それぞれの手の動きなどを観察し、それぞれの「つまずき」に気づくようにします。
【1対2のポイント】
1対1の場合と同様に、
先生が生徒の状況を把握しやすいので、
質問ができない生徒にも合っている形態。
【主な指導方法】
現実的に3人以上の生徒を正確に把握するのは難しくなります。
指導の不平等をなくすため、できるだけ1人の生徒に指導が集中しないように「バランスよく指導すること」が先生に求められます。
【1対3以上のポイント】
物怖じせずに積極的に質問ができる生徒や、
苦手分野を自分でわかっている生徒
にとっては、塾を有効に活用できる形態。
(2)それぞれの特徴と料金相場
完全マンツーマン。
その分料金は高め。
質問ができない子
(物怖じしてしまう)
苦手分野が
正確にわかっていない子
完全マンツーマンが
苦手な子
料金相場
36,000円~40,000円
(中学生・週2回の月謝)
手厚さと料金の
バランスが取れている。
質問ができない子
(物怖じしてしまう)
完全マンツーマンが
苦手な子
何をやればよいか
わかっている子
料金相場
30,000円~34,000円
(中学生・週2回の月謝)
「個別」的要素が少ない分、
料金は安め。
積極的に質問ができる子
マンツーマンが苦手な子
他の生徒を気にしない子
学習進度がかなり
遅れている子
料金相場
22,000円~28,000円
(中学生・週2回の月謝)
※料金相場については、1コマの時間や、学生講師か社会人講師かなどによって変わります。あくまでも目安としてお考えください。
(3)個別指導塾選びの3つのポイント
生徒の「わかったつもり」や「わかったフリ」を見抜くのが個別指導の先生の役割のひとつ。でもそれは先生が横についてはじめてできること。1対3以上になると、ひとりひとりに目が行き届かず、なかなか難しいのです。
この手の塾は、教材で利益が出るので、授業料(月謝)を低く抑えて、月謝の安さをウリにしているところが多いです。教材が悪いのではなく、成績が上がらなかった場合に、「高い教材を買ったんだから」といって転塾を決断しにくくなるのが問題なのです。
「自主学習」をウリにしているところがほとんどですが、実際には講師不足を補う目的や、労務管理コストを抑えるための経営的な判断から生まれたものです。棋士の藤井聡太さんや大谷選手のような、自分で自分を律するような子どもで無い限り、活用するのは難しいのではないでしょうか。
中学生にとっての学習塾は、高校受験までの長い期間にわたり通うものです。だからこそ、塾選びの際は
「聞いていた話と違う」
「全然成績が上がらない」
といった失敗がないように、お子さまにピッタリ合う学習塾を見極めることが重要です。
お子さまの性格、学習の進み具合、塾に通う目的 に照らして、最善の選択をしてあげてほしいと思います。