みなさん、こんにちは!
個別指導Witの塾長です。
夏の厳しい暑さも落ち着き、涼しい風が心地よい季節になってきました。
秋は「読書の秋」「スポーツの秋」などと呼ばれますが、中学生にとってはまさに「勉強の秋」。
集中しやすい気候の今こそ、しっかり学習に取り組んで力を伸ばす絶好のチャンスです。
しかし、せっかくやる気はあっても、環境が整っていないと集中力が続かず、効率の悪い勉強になってしまうことも少なくありません。
そこで今回は、中学生が勉強の秋を最大限に活かすために「集中できる環境づくりの3つのポイント」を紹介します。
まず一つ目のポイントは、机周りの整理整頓です。
多くの生徒が「机が散らかっていると気が散る」と分かっていながら、参考書や文房具、ゲームや雑誌などを積み上げたまま勉強してしまいます。
しかし、机の上に物が多いと、無意識のうちに注意が分散し、集中力が削がれてしまいます。
勉強する際は、机の上には「今日使う教科書・ノート・筆記用具」だけを置くのが理想です。
不要なものは引き出しや棚に片付け、机の上をスッキリさせましょう。とくにスマホは集中力の大敵です。
通知音や振動があるだけで気になってしまうため、勉強中は別の部屋に置く、あるいはアプリで学習中は通知を制限するなどの工夫が必要です。
机周りを整えることは、集中するための「準備運動」のようなもの。
始める前に整理整頓の習慣をつけると、勉強モードに切り替えやすくなります。
二つ目のポイントは、学習に適した音と光の工夫です。
静かな環境がベストだと思いがちですが、人によっては完全な無音が逆に落ち着かず、集中できない場合もあります。
その場合は、環境音やインストゥルメンタル音楽を小さな音量で流すと良いでしょう。
雨音や川のせせらぎなどの自然音は気持ちを落ち着け、リラックスしながら勉強に集中できます。
また、照明の明るさも重要です。暗すぎると眠気を誘い、明るすぎると目が疲れてしまいます。
理想は「昼白色」と呼ばれる自然光に近い明かり。特に秋は日が落ちるのが早いため、夕方以降の勉強ではデスクライトを活用して、手元をしっかり照らすことが大切です。光と音の環境を整えるだけでも、集中力の持続時間が大きく変わってきます。
三つ目のポイントは、勉強の「時間と空間のルール化」です。
集中力を高めるには「ここでは勉強する」「この時間は必ず勉強する」というルールを作ることが効果的です。
たとえば、夕食前の30分は必ず英語の単語を覚える、寝る前の20分は数学の問題を解くなど、時間を決めて学習する習慣をつけると、脳がその時間になると自然と「勉強モード」に切り替わります。また、場所を固定するのも大切です。毎日同じ机で勉強することで、その場所が「集中できる空間」として脳に刷り込まれていきます。
もし自宅だと集中しづらい場合は、図書館や自習室を利用しても良いでしょう。「この場所に来たら必ず集中する」という意識が自然と生まれるはずです。
勉強の秋を迎える今だからこそ、こうした環境づくりに取り組む価値があります。
環境を整えるのは一見地味な作業ですが、実は勉強の効率を大きく左右する重要な要素です。
整理された机、集中できる音と光、そして習慣化された時間と空間。
この3つを整えることで、長時間の勉強でも集中力を保ちやすくなり、内容の定着率も格段に上がります。
中学生のみなさんにとって、この秋は基礎を固め、次のテストや受験につながる大切な時期です。
集中できる環境を自分で作り上げることは、勉強の効率を高めるだけでなく、自分の生活をコントロールする力を育てることにもつながります。
勉強の秋をただの言葉で終わらせるのではなく、実際に成果へと結びつけられるように、まずは今日から机を片付け、学習環境を整えることから始めてみましょう。