こんにちは!個別指導Witです。
夏休みも終盤に差しかかり、いよいよ9月の期末テストが近づいてきましたね。
前期の学びの集大成ともいえるこのテストは、成績にも大きく影響する大切なもの。
特に2期制の学校では、6月に行われた前期中間テストとの比較や成績の変動が、より重要視される傾向にあります。
では、この期末テストで「失敗しない」ためには、今何をすべきでしょうか?
実は、いきなりテスト対策問題集を解き始めるのではなく、「前回のテストの振り返り」がとても効果的なのです。
まず最初に見てほしいのは、「どの教科・単元で点が取れなかったか」です。
これは苦手分野の洗い出しにつながります。
例えば、英語のリスニングが低かった、数学の計算問題でミスが多かった、社会の記述問題が空欄だった、など。
具体的な弱点を把握することが、次のステップへの第一歩です。
そして次に、「なぜそのミスが起きたのか」を考えましょう。
これは大人でも難しい作業ですが、意識的に取り組むことが大切です。
覚え切れていなかったのか、問題文の意味を取り違えたのか、時間配分に失敗したのか。原因がわかれば、対策も明確になります。
ここでおすすめなのが「自分専用のミスノート」を作ることです。
ノートの左側にはミスした問題、右側にはその原因と、次はどうするかを書いてみてください。
たとえば、「漢字の書き取りで3問ミス → 普段の書く練習が足りなかった → 毎日5分書く練習をする」といった具合です。
自分で書いて見直すことで、学びが深まります。
また、前回テストの範囲だった内容が、期末テストの応用問題として出ることも多くあります。
たとえば、数学では一次方程式の計算だけでなく、文章題や図形の中で使う場面が出てきたり、英語では新しい文法事項と既習単語を組み合わせて英作文が出題されたりします。
つまり、前回の内容は「終わったもの」ではなく、「今後の土台」になるもの。
弱点が残っているままでは、期末テストの内容を理解するのも一苦労です。
では、具体的にどのような対策を今から始めればよいでしょうか?おすすめのステップを3つ紹介します。
①前回テストの答案をもう一度見直す
夏休みのタイミングで、前回のテストを引っ張り出し、改めて自分の解答を分析してみましょう。
当時は気づかなかったミスや、見直すべきポイントが見えてくるはずです。
②ワーク・ノート・プリントの“やり残し”を解消する
期末テストは中間テストより範囲が広く、ワークの量も多くなりがちです。
今のうちに「夏休み前に終わらなかった問題」や「途中でわからなくなって放置したプリント」などを、1つひとつクリアにしておくことが、直前の焦りを防ぎます。
③夏休み明けからの授業に集中する準備をする
実は、夏休み明けの授業こそが「期末テスト対策」の本番。
8月下旬から9月上旬にかけての授業は、テスト範囲に直結する内容が盛りだくさんです。
生活リズムを整えて、授業にしっかり集中できる状態に戻すことも、立派なテスト対策です。
最後に、保護者の方へ。
お子さまに「テスト勉強しなさい」と声をかける前に、まずは「前回のテストどうだった?」と一緒に振り返る時間をつくってあげてください。
「何ができていて、何ができなかったか」をお子さま自身が言葉にするだけで、学びの質は大きく変わります。
9月の期末テストは、前期を締めくくる大切な節目。
ここで一度、自分の学習を見直すことで、ただ点数を取るだけでなく「自分で勉強の軌道修正ができる力」も身につけることができます。
今回のテストが、そんな成長のきっかけになることを願っています。